Microsoft Defender for IoT Hubの有効化手順
このブログシリーズ 「クラウドセキュリティ 実践集」 では、一般的なセキュリティ課題を取り上げ、「なぜ危険なのか?」というリスクの解説から、 「どうやって直すのか?」という具体的な修復手順(コンソール、Azure CLI、Terraformなど)まで、分かりやすく解説します。
本記事では「Azure IoT Hub 向けの Microsoft Defender for IoT を有効化する方法」にテーマを絞り、リスク背景と実践手順を整理します。OTネットワーク監視(オンプレミスセンサーやDPIなど)は別領域のため、本記事では必要最小限の参照に留めます。[1]
ポリシーの説明
Azure IoT Hub 向けの Microsoft Defender for IoT は、IoT Hub で発生する脅威の検出や推奨事項の提示を通じて、クラウド側のセキュリティ監視を強化します。IoT デバイスのクラウド連携基盤(デバイスからのテレメトリ、クラウドからのコマンドなど)での不審なアクティビティの可視化に有用です。
- 適用対象: Azure IoT Hub(Standard 階層)
- 代表的な効果: 脅威検出、推奨事項、アラート管理(Defender for Cloud 画面からの統合確認)
- 注意: OT ネットワーク監視(産業用プロトコルのDPI、オンプレミスセンサー展開など)は別のデプロイ経路です。必要に応じて OT 監視の解説を参照してください。
前提条件
- 権限
- サブスクリプションの Owner または Contributor 相当の権限(Defender プランと IoT Hub 設定変更ができること)
- IoT Hub の階層
- Standard(S1/S2/S3)を使用してください。Basic/Free は対象外の機能があり推奨されません。[3]
- 対象サブスクリプションで Defender のプラン状態を確認
- Microsoft Defender for Cloud のプラン設定で、IoT 関連の監視が有効化されていることを確認します(ポータル導線は更新される可能性があるため、最新のクイックスタート記載に準拠)。[1]
有効化手順(Azure ポータル)
以下は Microsoft 公式クイックスタートに準拠した流れです。[1]
- サインイン
- Azure portal にサインインします。
- 対象の IoT Hub を開く
- リソースから対象の IoT Hub を選択します。
- Defender for IoT の有効化
- IoT Hub リソースのメニューから Defender for IoT(IoT Hub 向け)に関する設定を開き、有効化ウィザードに従います。
- 画面上のラベル名や場所は時期により更新されるため、該当ウィザードの案内に従ってオンボーディングを完了してください。
- アラートと推奨事項の確認
- 有効化後、Defender for Cloud 側の該当ビューでアラートや推奨事項を確認できます。
既存環境での確認ポイント
- 複数の IoT Hub がある場合は、それぞれが適切にオンボードされているか確認
- 運用設計上、アラートの通知先(メールやチケット連携)やしきい値の方針を定義
- Log Analytics ワークスペース連携は可観測性向上に有用ですが、要件に応じて選択(必須ではありません)
IoT Hub のティア選定メモ(参考)
- Standard S1/S2/S3 はメッセージ上限と機能が異なります。設計時に必要な日次メッセージ数、ユニット数、機能要件を考慮してください。[3]
よくある混同の回避(OT 監視との違い)
- 本記事は「IoT Hub 向けの Defender for IoT(クラウド側の検出・推奨)」の有効化ガイドです。
- 産業ネットワークのパッシブ監視、DPI、OT センサーのクラウド接続やエアギャップ運用などは、OT 監視のデプロイ手順に属します。必要な場合は下記を参照してください。[2]
最後に
IoT Hub 向けの Defender for IoT を有効化することで、クラウド側の脅威検出と推奨事項に基づいた運用改善が可能になります。OT 監視が必要な場合は別途 OT センサーの計画・展開をご検討ください。
運用が非常に楽に出来る製品になっていますので、ぜひ興味がある方はお問い合わせお待ちしております。 最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が皆さんの役に立てば幸いです。