Azure VMの未接続ディスクボリュームを削除する手順
このブログシリーズ 「クラウドセキュリティ 実践集」 では、一般的なセキュリティ課題を取り上げ、「なぜ危険なのか?」 というリスクの解説から、 「どうやって直すのか?」 という具体的な修復手順(コンソール、Azure CLI、Terraformなど)まで、分かりやすく解説します。
この記事では、Azure VMの未接続ディスクボリュームを削除する手順について、リスクと対策を解説します。
ポリシーの説明
Azure環境において、どのVMにも接続されていないディスクボリューム(アンアタッチドディスク/孤立ディスク)が存在しないことを確認するポリシーです。未接続ディスクは以下のシナリオで発生します:
- VM削除時の設定ミス: VMの
deleteOptionプロパティがDetachに設定されている場合、VM削除時にディスクが残存 - デプロイメントの失敗: VM作成中のエラーにより、ディスクのみが作成された状態
- 手動デタッチ: 管理者が意図的にディスクをデタッチしたが、その後削除を忘れた場合
- スナップショットからの復元: スナップショットからディスクを復元したが、VMに接続していない状態
これらの孤立したディスクは、Azure Resource Graph クエリでmanagedByプロパティがnullかつdiskStateがUnattachedとして識別できます。
修復方法
コンソールでの修復手順
Azure コンソールを使用して、未接続ディスクボリュームを特定し、安全に削除します。
1. 未接続ディスクの特定
- Azure Portalにログインし、「ディスク」を検索して選択します
- ディスクの一覧画面で、「フィルターの追加」をクリックします
- フィルター条件として以下を設定:
- プロパティ: 「ディスクの状態」
- 演算子: 「等しい」
- 値: 「未接続」
- 追加のフィルター(推奨):
- 「作成日時」でソート(古いディスクを優先的に確認)
- 「サイズ」でフィルター(大容量ディスクはコスト影響大)
- 「タグ」で環境別にフィルター(Production/Staging/Dev)
- フィルターを適用して、未接続ディスクの一覧を表示します
2. ディスクの詳細確認と影響評価
- 各未接続ディスクをクリックして詳細を確認します

- 確認すべき重要項目:
- 基本情報:
- ディスク名とリソースグループ
- 作成日時と最終更新日時
- サイズとSKU(Premium SSD/Standard SSD/Standard HDD)
- セキュリティ設定:
- 暗号化の状態(プラットフォーム管理/カスタマー管理)
- ネットワークアクセス設定(パブリック/プライベート)
- ディスク書き込みアクセラレータの状態
- メタデータ:
- タグ情報(Owner、Project、Environment、CostCenter)
- 前回接続されていたVMの情報(可能な場合)
- 基本情報:
- Azure Resource Graph Explorerで詳細クエリ実行:
Resources | where type == "microsoft.compute/disks" | where properties.diskState == "Unattached" | extend CreatedTime = properties.timeCreated | extend DiskSizeGB = properties.diskSizeGB | extend SKU = sku.name | project name, resourceGroup, location, CreatedTime, DiskSizeGB, SKU, tags | order by CreatedTime asc
3. ディスクの削除
- ディスクの詳細画面で「削除」ボタンをクリック
- 削除の確認ダイアログで、ディスク名を入力して削除を確認
- 「削除」をクリックして実行
最後に
この記事では、Azure VMの未接続ディスクボリュームを削除する手順について、リスクと対策を解説しました。
未接続ディスクの適切な管理により、セキュリティリスクの低減、コンプライアンス要件の遵守、そして大幅なコスト削減を実現できます。VM削除時の自動ディスク削除設定と、定期的な未接続ディスクの監視・削除により、クリーンで効率的なAzure環境を維持することができます。
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