Azure VMスケールセットのゾーン冗長設定
このブログシリーズ 「クラウドセキュリティ 実践集」 では、一般的なセキュリティ課題を取り上げ、「なぜ危険なのか?」 というリスクの解説から、 「どうやって直すのか?」 という具体的な修復手順(コンソール、AWS CLI、Terraformなど)まで、分かりやすく解説します。
この記事では、Azure VMスケールセットでゾーン冗長を有効化する設定手順について、リスクと対策を解説します。ゾーン冗長構成は、エンタープライズレベルのアプリケーションにおいて必須の高可用性アーキテクチャです。
ポリシーの説明
Azure VMスケールセット(VMSS)において、ゾーン冗長が有効化されていることを確認し、高可用性を実現するためのポリシーです。ゾーン冗長を有効にすることで、VMインスタンスが複数の可用性ゾーンに分散配置され、単一ゾーンの障害に対する耐障害性が向上します。可用性ゾーンは物理的に分離されたデータセンターで、独立した電源、冷却、ネットワークインフラストラクチャを持っているため、ゾーン障害時でもサービスの継続性を保つことができます。
修復方法
コンソールでの修復手順
Azure コンソールを使用して、VMスケールセットのゾーン冗長を有効にします。
新規VMスケールセットを作成する場合:
- Azure Portalにログインし、「リソースの作成」をクリックします
- 「Virtual Machine Scale Set」を検索し、「作成」をクリックします
- 基本設定タブで、サブスクリプション、リソースグループ、スケールセット名、リージョンを入力します

- 可用性オプションセクションで以下を設定します:
- 「可用性ゾーン」を選択
- 複数のゾーン(1、2、3)をすべて選択してゾーン冗長を有効化
- 「ゾーンバランス」にチェックを入れて、VMを均等に分散配置
- インスタンスの詳細、ネットワーク設定を構成します
- ロードバランサーは必ず「Standard SKU」を選択します(ゾーン冗長に必須)
- 「確認および作成」をクリックして、設定を確認後、作成します

既存のVMスケールセットにゾーンを追加する場合:
- Azure Portalで対象のVMスケールセットを開きます
- 左側メニューから「可用性」タブを選択します
- 「可用性ゾーン」プロパティの「編集」をクリックします
- 追加したいゾーンを選択します(既存のゾーンは削除できません)
- 変更を保存します

※注意:既存のインスタンスは新しいゾーンに移行されません。スケールアウト時に新しいインスタンスが選択したゾーンに作成されます。
最後に
この記事では、Azure VMスケールセットでゾーン冗長を有効化する設定手順について、リスクと対策を解説しました。
ゾーン冗長を有効にすることで、99.99%の高可用性SLAを実現し、単一ゾーン障害によるサービス停止を防ぐことができます。新規デプロイメントでは必ずゾーン冗長を有効にし、既存環境でも可能な限り移行を検討することを推奨します。
この問題の検出は弊社が提供するSecurifyのCSPM機能で簡単に検出及び管理する事が可能です。 運用が非常に楽に出来る製品になっていますので、ぜひ興味がある方はお問い合わせお待ちしております。 最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が皆さんの役に立てば幸いです。