Azure SQL Databaseでの「Microsoft Entra認証のみ」の有効化設定

このブログシリーズ 「クラウドセキュリティ 実践集」 では、一般的なセキュリティ課題を取り上げ、「なぜ危険なのか?」 というリスクの解説から、 「どうやって直すのか?」 という具体的な修復手順(コンソール、Azure CLI、Terraformなど)まで、分かりやすく解説します。

この記事では、Azure SQL ServerでSQL認証を無効化し、Microsoft Entra ID認証のみを使用するためのセキュリティ強化方法を解説します。

ポリシーの説明

Microsoft Entra ID(旧Azure Active Directory)認証は、Azure SQL ServerへのアクセスをMicrosoft Entraのアイデンティティベースで管理する方法です。SQL認証(ユーザー名とパスワード)を無効化し、Microsoft Entra認証のみを使用することで、より強固なセキュリティ体制を構築できます。これにより、多要素認証(MFA)、条件付きアクセス(CA)、Privileged Identity Management(PIM)、統合されたアイデンティティ管理などのエンタープライズグレードのセキュリティ機能を活用できます。

修復方法

コンソールでの修復手順

Azure コンソールを使用して、SQL ServerでMicrosoft Entra認証のみを有効にします。

前提条件

  • SQL Server管理者権限または所有者権限
  • Microsoft Entra IDのグローバル管理者または特権ロール管理者権限
  1. Azure Portalにログイン
  2. SQL Serverリソースの選択
    • 左側のメニューから「SQL servers」を選択
    • 対象のSQL Serverインスタンスをクリックします。
  3. Microsoft Entra ID管理者の設定
    • 左側メニューから「Microsoft Entra ID」を選択
    • 「管理者の設定」をクリック
  4. Entra ID管理者の選択
  • 検索ボックスでユーザーまたはグループを検索
  • 適切な管理者を選択
    • 推奨: セキュリティグループ(例:SQL-Administrators)を使用
    • 理由: 個人ユーザーではなくグループを使用することで、人事異動時の管理が容易
  • 「選択」をクリック
  1. 設定の保存
    • 「保存」をクリックしてEntra ID管理者を設定
  2. Microsoft Entra認証のみの有効化
    • 同じ「Microsoft Entra ID」ページで
    • 「Microsoft Entra 認証のみをサポートする」のトグルをオンに設定
    • 重要: 変更前に以下を確認:
      • 既存のアプリケーション接続がEntra ID認証に移行済み
      • バックアップジョブがマネージドIDまたはサービスプリンシパルを使用
      • 監視ツールがEntra ID認証に対応
    • 警告メッセージを確認(SQL認証が無効になることの確認)
  3. 設定の保存と確認
    • 「保存」をクリック
    • 設定が正しく適用されたことを確認
  4. 接続テスト
    • SQL Server Management Studio(SSMS)やAzure Data Studioを使用
    • Microsoft Entra認証で接続できることを確認
      • 認証方法: “Azure Active Directory – Universal with MFA”を選択
    • SQL認証での接続が拒否されることを確認
      • エラーメッセージ: “Login failed. Only Azure Active Directory authentication is allowed.”

最後に

この記事では、Azure SQL ServerでSQL認証を無効化し、Microsoft Entra ID認証のみを使用するための実装方法を解説しました。Microsoft Entra ID専用認証に移行することで、多要素認証、条件付きアクセス、Privileged Identity Management、統合アイデンティティ管理などのエンタープライズグレードのセキュリティ機能を活用でき、ゼロトラストセキュリティの実現に近づきます。

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参考情報

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