Microsoft Defender for Cloud セキュリティポリシーの有効化手順
このブログシリーズ 「クラウドセキュリティ 実践集」 では、一般的なセキュリティ課題を取り上げ、「なぜ危険なのか?」 というリスクの解説から、 「どうやって直すのか?」 という具体的な修復手順(コンソール、Azure CLI、Terraformなど)まで、分かりやすく解説します。
この記事では、Microsoft Defender for Cloud(旧 Azure Security Center)のセキュリティポリシーの有効化について、リスクと対策を解説します。
ポリシーの説明
Microsoft Defender for Cloud のセキュリティポリシーは、組織のセキュリティ要件を定義し、Azure リソースがこれらの要件を満たしているかを継続的に評価します。 これらのポリシーは、業界標準(CIS、PCI-DSS、ISO 27001、SOC 2、HIPAA など)に基づいており、 自動的にセキュリティの問題を検出し、修復の推奨事項を提供します。
ポリシーは Azure Policy エンジンを基盤として動作し、以下の階層で管理されます:
- 管理グループレベル: 複数のサブスクリプションにまたがる統一的なポリシー適用
- サブスクリプションレベル: 個別のサブスクリプション単位でのポリシー管理
- リソースグループレベル: 特定のリソースグループへの詳細なポリシー適用
修復方法
コンソールでの修復手順
Azure Portal を使用して、セキュリティポリシーを有効化します。
- Azure Portal にサインイン
- https://portal.azure.com にアクセス
- セキュリティ管理者(Security Admin)またはポリシー管理者(Policy Contributor)権限でサインイン
- Microsoft Defender for Cloud を開く
- 左側のメニューから「Microsoft Defender for Cloud」を選択
- または検索バーで「Defender」と入力して選択
- 環境設定に移動
- 左側のメニューから「環境設定」を選択
- ポリシーを適用するサブスクリプションまたは管理グループを展開
- セキュリティポリシーを確認
- 対象のサブスクリプションをクリック
- 「セキュリティポリシー」タブを選択
- 現在の割り当て状況を確認

- Microsoft Defender プランの有効化
- 「Defender プラン」タブを選択
- 必要なプランを有効化:

- Defender for Servers
- Defender for App Service
- Defender for Databases
- Defender for Storage
- Defender for Containers
- Defender for Key Vault
- 規制コンプライアンスの有効化
- 「規制コンプライアンス」タブを選択
- 「標準を管理」をクリック
- 必要な標準を追加:
- Azure Security Benchmark v3
- CIS Microsoft Azure Foundations Benchmark v2.0.0
- PCI DSS v4(該当する場合)
- ISO 27001:2022(該当する場合)
- NIST SP 800-53 Rev.5(該当する場合)
- SOC 2 Type 2(該当する場合)
- Azure Security Benchmark の設定

- Azure Security Benchmark を選択
- 「有効」に設定
- パラメータをカスタマイズ(必要に応じて)
- 「保存」をクリック
- カスタムイニシアチブの作成(オプション)
- 「カスタムイニシアチブ」を選択
- 「+ イニシアチブ定義の追加」をクリック
- 組織固有のポリシーを追加
- 適用範囲とパラメータを設定
- 自動修復の設定

- 各ポリシーの「修復」タブを選択
- 「修復タスクを作成」を有効化
- 修復タスクの管理IDを設定
- 修復のスコープを定義
- 除外の管理
- 必要に応じて特定のリソースを除外
- 「除外」タブから除外ルールを作成
- 除外理由を文書化
- 定期的に除外リストを見直し
最後に
この記事では、Microsoft Defender for Cloud のセキュリティポリシーの有効化について、リスクと対策を解説しました。
セキュリティポリシーを有効化することで、Azure 環境のセキュリティ態勢を継続的に評価し、 業界標準への準拠を確保できます。自動化された検出と修復により、セキュリティ運用の効率が大幅に向上し、 プロアクティブなセキュリティ管理が可能になります。
適切に構成されたセキュリティポリシーは、組織のクラウドセキュリティの基盤となり、 継続的な改善サイクルを通じて、より強固なセキュリティ態勢を実現します。
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