Amazon Neptune DBクラスターの自動バックアップの保持期間の設定について

このブログシリーズ 「クラウドセキュリティ 実践集」 では、一般的なセキュリティ課題を取り上げ、「なぜ危険なのか?」 というリスクの解説から、 「どうやって直すのか?」 という具体的な修復手順(コンソール、AWS CLI、Terraformなど)まで、分かりやすく解説します。

この記事では、Amazon Neptune DBクラスターの自動バックアップ保持期間を7日以上に設定する方法について、リスクと対策を解説します。

ポリシーの説明

Amazon Neptuneは、DBクラスターのボリュームを自動的にバックアップし、指定された保持期間の間、復元データを保持します。Neptuneのバックアップは以下の特徴を持ちます:

  • 継続バックアップ: データベースのトランザクションログがS3に継続的にバックアップ
  • ポイントインタイムリカバリ: 保持期間内の任意の時点への復元が可能
  • 自動バックアップウィンドウ: 日次のバックアップウィンドウを設定可能
  • 保持期間: 1~35日の間で設定可能

要件に応じて適切な保持期間を設定するようにしましょう。

修復方法

コンソールでの修復手順

AWSマネジメントコンソールを使用して、Neptune DBクラスターの自動バックアップ保持期間を7日以上に設定します。

  1. AWSマネジメントコンソールにログインし、Neptuneコンソールに移動します
  2. 左側のナビゲーションペインから「データベース」または「DBクラスター」を選択します
  3. 保持期間を変更したいDBクラスターを選択します
  4. 「アクション」ドロップダウンメニューから「変更」を選択します
  5. 「バックアップ」セクションで、「バックアップ保持期間」を7~35日の間で設定します(推奨: 7日以上)
  1. 「バックアップウィンドウ」を適切に設定します(例: 03:00-04:00 UTC)
  2. ページ下部の「次へ」をクリックします
  3. 変更内容を確認し、「クラスターの変更」をクリックして設定を保存します

Terraformでの修復手順

Terraformを使用して、Neptune DBクラスターの自動バックアップ保持期間を7日以上に設定します。

resource "aws_neptune_cluster" "example" {
  cluster_identifier              = "neptune-cluster-demo"
  engine                          = "neptune"
  engine_version                  = "1.3.2.0"  # 最新の安定版を使用

  # バックアップ設定(重要)
  backup_retention_period         = 14  # 14日間の保持を推奨
  preferred_backup_window         = "03:00-04:00"  # UTC時間
  preferred_maintenance_window    = "sun:04:00-sun:05:00"

  # スナップショット設定
  skip_final_snapshot            = false
  final_snapshot_identifier      = "${var.cluster_identifier}-final-snapshot-${formatdate("YYYY-MM-DD", timestamp())}"
  copy_tags_to_snapshot          = true

  # 暗号化とセキュリティ
  storage_encrypted              = true
  kms_key_arn                   = aws_kms_key.neptune.arn
  deletion_protection           = true

  # 監査ログ
  enable_cloudwatch_logs_exports = ["audit"]

  # IAM認証
  iam_database_authentication_enabled = true

  # ネットワーク設定
  db_subnet_group_name          = aws_neptune_subnet_group.example.name
  vpc_security_group_ids        = [aws_security_group.neptune.id]

  tags = {
    Name                = "neptune-cluster-demo"
    Environment         = var.environment
    BackupRetention     = "14days"
    ManagedBy          = "terraform"
    LastUpdated        = timestamp()
  }
}

# 既存クラスターのバックアップ設定を更新する場合
resource "null_resource" "update_backup_retention" {
  provisioner "local-exec" {
    command = <<-EOT
      aws neptune modify-db-cluster \
        --db-cluster-identifier ${var.existing_cluster_id} \
        --backup-retention-period ${var.backup_retention_days} \
        --apply-immediately
    EOT
  }
}

# バックアップ設定の変数
variable "backup_retention_days" {
  description = "Number of days to retain automated backups"
  type        = number
  default     = 14

  validation {
    condition     = var.backup_retention_days >= 7 && var.backup_retention_days <= 35
    error_message = "Backup retention period must be between 7 and 35 days."
  }
}

 

主要な修正ポイント:

  1. backup_retention_period を最低7日、推奨14日以上に設定
  2. preferred_backup_window でバックアップウィンドウを指定(ビジネス時間外を推奨)
  3. copy_tags_to_snapshottrue に設定してスナップショットの管理を容易化
  4. 変数でバックアップ保持期間を管理し、バリデーションを実装
  5. 既存クラスターの変更は apply-immediately で即座に適用

最後に

この記事では、Amazon Neptune DBクラスターの自動バックアップ保持期間を7日以上に設定する方法について解説しました。適切なバックアップ保持期間の設定は、データ保護とビジネス継続性の基礎となります。

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