目次13項目

このブログシリーズ 「クラウドセキュリティ 実践集」 では、一般的なセキュリティ課題を取り上げ、「なぜ危険なのか?」 というリスクの解説から、 「どうやって直すのか?」 という具体的な修復手順(コンソール、Azure CLI、Terraformなど)まで、分かりやすく解説します。
この記事では、Microsoft Defender for SQL Servers on Machinesが有効化されていない場合の深刻なリスクと、その包括的な対策を解説します。
ポリシーの説明
Microsoft Defender for SQL Servers on Machinesは、Azure VM、AWS EC2、GCP Compute Engine、およびオンプレミス環境にホストされたSQL Serverインスタンスを保護する、エンタープライズグレードのデータベースセキュリティソリューションです。
修復方法
Azure Portalでの包括的な修復手順
前提条件の確認
必要な権限:
- Security Admin(最小要件)
- SQL Security Manager(推奨)
- Subscription Contributor(フル機能用)
システム要件:
SQL Server:
- バージョン: 2012以降
- エディション: Express以外のすべて
OS要件:
Windows:
- Server 2012 R2以降
- .NET Framework 4.7.2以降
Linux:
- Ubuntu 18.04+
- RHEL 7+
- SLES 12+
手順1: Microsoft Defender for Cloudへのアクセス
- Azure Portalにサインイン
- グローバル検索で「Microsoft Defender for Cloud」を入力
- サービスを選択してダッシュボードを開く
- 「概要」でカバレッジ状況を確認
手順2: 環境設定でのプラン管理
- 左メニューから「環境設定」を選択
- スコープの選択:
テナントルート └── 管理グループ(推奨: すべての管理グループで有効化) └── サブスクリプション └── リソースグループ(個別設定可能)

手順3: データベースDefenderプランの有効化
オプション1: 包括的なデータベース保護(推奨)
- 「Defenderプラン」タブを選択
- 「データベース」行を探す
- トグルを「オン」に切り替え

- 「設定」(歯車アイコン)をクリック
- 詳細設定:
リソースタイプ: - Azure SQL Database: 有効 - SQL servers on machines: 有効(重要) - Open-source relational databases: 有効 - Azure Cosmos DB: 有効 SQL Server on Machines設定: エージェントタイプ: - Enhanced Solution(新規、推奨): Log Analytics不要 - Azure Monitor Agent (AMA) ベース: MMAの後継として導入

オプション2: SQL Server専用プラン

- 「Defenderプラン」で個別に設定
- 「SQL servers on machines」のみを「オン」

- 月額コスト: $15/インスタンス
手順4: Enhanced Agent Solutionの構成
- SQL Serverリソースに移動
- 「Microsoft Defender for Cloud」セクションを選択
- 「構成」をクリック

- Enhanced Agent設定:
エージェントデプロイ: 方法: Automatic データ収集: SQL監査ログ: 有効 Windowsセキュリティログ: 有効 パフォーマンスカウンター: 有効 ネットワーク: プライベートエンドポイント: 設定可能 サービスタグ: AzureDefenderForSQL
手順5: 脆弱性評価の詳細設定
- 「脆弱性評価」セクションに移動
- 設定項目:
プロバイダー選択: - Microsoft Defender脆弱性管理(推奨) - Qualys(代替オプション) スキャン設定: 定期スキャン: 有効: はい 頻度: 12時間ごと(デフォルト) 時間帯: 営業時間外を推奨 ベースライン: 自動更新: 有効 カスタムルール: 設定可能 結果の保存: ストレージアカウント: 自動作成または既存を選択 保持期間: 90日(コンプライアンス要件に応じて調整)
手順6: セキュリティアラートの構成
- SQL Serverリソースで「Defender for Cloud」を選択
- 「セキュリティアラートポリシー」を構成:
アラート設定: 状態: 有効 通知設定: メール受信者: - security-team@company.com(実際のメールアドレス) - dba-team@company.com(実際のメールアドレス) 管理者への通知: 有効 所有者への通知: 有効 アラートタイプ: SQLインジェクション: 有効 ブルートフォース攻撃: 有効 異常なアクセス: 有効 データ流出: 有効 すべて選択: 推奨 除外設定: IPアドレス: 内部監視ツールのIP ユーザー: サービスアカウント

手順7: Azure Arc統合(ハイブリッド環境)
オンプレミスおよびマルチクラウドSQL Server向け:
- Azure Arcエージェントのインストール:
# Windows Invoke-WebRequest -Uri <https://aka.ms/AzureConnectedMachineAgent> -OutFile AzureConnectedMachineAgent.msi msiexec /i AzureConnectedMachineAgent.msi /quiet # 登録 azcmagent connect --subscription-id <subscription-id> --resource-group <rg> --tenant-id <tenant-id> --location <region> - SQL Server拡張機能のインストール:
az connectedmachine extension create --name "WindowsAgent.SqlServer" --publisher "Microsoft.AzureData" --type "WindowsAgent.SqlServer" --machine-name <machine-name> --resource-group <rg>
最後に
この記事では、Microsoft Defender for SQL Servers on Machinesの包括的な有効化手順と、その重要性について詳しく解説しました。
データベースは組織の最も重要な資産を保持しており、その保護は最優先事項です。Microsoft Defender for SQL Servers on Machinesは、既知および未知の脅威から包括的に保護し、コンプライアンス要件を満たしながら、運用負荷を最小化します。
特に2024年に導入されたEnhanced Agent Solutionにより、より軽量で効率的な保護が可能になりました。
この問題の検出と継続的な管理は、弊社が提供するSecurifyのCSPM機能で完全に自動化できます。24時間365日の監視、インテリジェントなアラート、自動修復により、データベースセキュリティを次のレベルに引き上げます。詳細については、お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が皆さんのSQL Serverセキュリティ強化の一助となれば幸いです。
参考情報
- Microsoft Defender for SQL documentation
- Enable Microsoft Defender for SQL servers on machines
- Enhanced security features for SQL on Azure VMs
- SQL vulnerability assessment
- SQL Server security best practices
- Azure Security Benchmark – Database Security
- CIS Microsoft SQL Server Benchmark
- Terraform AzureRM Provider – SQL Security
- Azure CLI – SQL commands
- PowerShell – SqlServer module
関連記事
Get Started
クラウド設定ミスを継続検出するなら Securify CSPM。
ご利用規模・診断頻度に合わせて最適なプランをご提案します。